おすすめTED No.008 ジョージ・トレウスキ「ナノテクノロジーの次の一歩」

ナノテクノロジーの次の一歩

 

内容まとめ

現在のコンピューター性能などの科学的な進歩は行き詰まりを見せている。これに対処できるのがナノテクノロジーである。超ミクロの世界では物理法則が一般的な世界とは別の作用をするので、従来の技術に多くな確信をもたらす。

ナノテクノロジーは15年間には大きなムーブメントになり、技術的に最もホットな分野で、多くの企業から多数の投資が行われた。しかし現在まであまり大きな成果を上げることができなかった。これはナノテクノロジーの世界で何かを意図する通りに構築することは技術的にかなり難しく、まさに砂粒を集めて彫刻を作るようなものだからである。

ここで新たな道具となってくるのが「化学」である。自然、というのは砂粒とも言える分子から化学反応により自律的に生命を生み出す仕組みを持っている。これを応用し、砂粒から彫刻を作るのではなく、砂粒が自ら彫刻になるように化学を利用するという手段が研究されている。

例えばある分子を意図した配列どおりに並べるのに、物理的に配置をするのではなく、化学を使い分子がその配列に並ぶようにすることができる。

これはナノテクノロジーを飛躍的に進歩させる大きな確信であり、数年のうちに、ここ15年で実現出来ていなかった技術の内いくつかを実現できる可能性が高い。

 

単語

double-edged sword 諸刃の剣

funding agency 資金提供機関

 

感想

たしかにナノテクノロジーの話題というのは2010年くらいからは下火になっていった気がします。カーボンナノチューブの宇宙エレベーターは実現が厳しいとか、パソコンのCPUもサイズ的に進歩の限界に直面しているとか。

それを解決するブレイクスルーが科学というより化学であったというのが面白いですね。詳しくはありませんが、いわゆる有機コンピュータだとかの誕生は間近なのでしょうか。生きているうちにシンギュラリティ(技術的特異点)を目の当たりにしたいものであります。