おすすめTED No.003 ロドリゴ・ビジュー「政府はサイバー戦争を理解していない—必要なのはハッカーだ」

政府はサイバー戦争を理解していない—必要なのはハッカーだ

 

内容まとめ

現代ではテロ組織の新兵勧誘がソーシャルメディア上で行われるなど、物理的な距離は現代の紛争では関係がなくなっている。このような動きへの対策は政府組織などより民間や個人にアドバンテージがある。

政府が出している報告書を見てみると、

  • 2007-サイバー関連への言及なし
  • 2011-言及はあるが麻薬関連で少しだけ
  • 2012-取り扱いは大きくなったがテロ等よりは下
  • 2013,14-トップに躍り出る

しかし政府は学習能力がなく、良い対応ができていない。例えばパリのテロにおいてテロ組織が新たにやったことというのは、ソーシャルメディアに入り込むということ。

ツイッターのハッシュタグなどで盛んに行われた議論で有名になった、赤ちゃんの写真 。この写真は素晴らしいものだが、テロ組織はこれを逆手に取り、画像にマルウェアを仕組み、ダウンロードした人のPCに感染させた。

また別の例では現実の組織とサイバー組織の紛争がある メキシコの麻薬組織ロス・セタスとアノニマスの戦いがある。

このような時代に我々はどうすればいいか? 私が考えているのはピアツーピアのセキュリティである (くわしく言及されていないがネット上のコミュニケーションによるものであろう)。

政府組織は監視をできるようにしたり、暗号化技術を禁止することにより、 テロ組織やサイバー犯罪組織の情報をスパイできるようにする方向に向かっている。しかし、本当にこれでいいのだろうか?

技術には必ず穴があり悪用される。政府が監視するためのバックドアを、中国やエストニアのハッカー少年が解明し、 われわれや政府のシステムを逆に監視するということは十分にありえることだ。

政府はそれよりも、セキュリティを高めるようにすべきだ。ハッキングなどの対応は政府の動きよりも民間や個人の動きのほうが早い。バックドアを仕込んで破られたら手遅れになるかもしれない。それより、バックドアを塞ぐことにより政府も我々を監視できなくなるが、向こうもできなくなる。

またビットコインや暗号化技術なども政府は補助すべきである これにより政府は支配権を失うかもしれないが、テクノロジーにより世界の数十億の人を安全にできるというのは、 心躍ることであるべきだ。

 

単語

imminent 【形容詞】 (比較なし) 〈危険など〉今にも起こりそうな,差し迫った,切迫した 《★【類語】 impending は「悪いことやいやなことが今にも起こりそうな」で, 不安な気持ちを示す; imminent のほうがより差し迫った感じを表わす》.

 

感想

このような分野について、米国政府さえ遅れてていて有効な対策が打てていないと言うなら日本政府はそれどころではないレベルですね。個人個人がセキュリティ意識を持ってSNS等を使用するしかないのだが、実際にはTLでは不用意なアプリ連携をしてレイバンツイートを垂れ流す人ばかり。せめて学校教育でITリテラシーについてはもう少し踏み込んで行ってほしいと思うばかりです。