イ・イクフン『極めろ!リーディング解答力』内容・レビュー・おすすめの勉強法 Part5&6が苦手な人へ!

イ・イクフン 極めろ!リーディング解答力

文法問題の地力を上げたい人にオススメなのがこの「極めろ!」シリーズのPart5&6です。これが出た当時は問題数や分厚さで話題になりましたが、今ではちょっと古めの参考書という感じで、大きい本屋じゃないと置いてないことも多いかもしれません。

 

本書をおすすめする理由

今となっては古い本、更に韓国の本の翻訳で傾向も合うかわからないし、色々良い本が出ているのに、何故今この本なのか?と思うかもしれません。ではなぜ僕がこの本をおすすめするかという理由は、その構成にあります。

 

他書との比較

まずは、一般的なTOEIC文法参考書・問題集の目次を見てみましょう。特にジャンル別になっていない普通の問題集はともかく、系統別に学べるようになっている本はたいてい似たような構成だと思います。

究極のゼミpart5&6

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英文法出るとこだけ!

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そしてこれと極めろ!の目次を見てみましょう。なおこちらは書き込みがある本をスキャンしたので見づらいのは申し訳ありません…

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語彙問題の部分はどうでもいいので、文法問題の部分を載せています。目次だけで違いに気づいたでしょうか?そう、一般的なTOEICの文法参考書は基本的に「TOEICに出る形式別」をベースに構成を作っているのに対し、本書はあくまで「英文法書」の構成に近い形で作っているのです。

こういう作りをしているおかげで、一般的なTOEICの参考書よりも、「フォレスト」や「ネクステージ」などの英文法参考書と対応させて学習させることが容易なんですよね。一般的な参考書ではどうしても演習しながら、「この用法はどこの項目に載ってるかな?」なんて探さなければいけないわけですが、これならその心配も無用です。

例えばフォレストならこんな感じ!

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とくにまだ学習始めたての方だと、どの文法事項が問われているかがわからなかったり、文法を全部勉強していなくて、習っていない部分が出てくるとお手上げ、ということもあったりするので、そういう意味でも範囲を限定して学習が出来るこの本は便利です。

 

文法書をやるモチベもアップ

TOEICにかぎらず、英文法をどう勉強すればいいか?のような話には「とりあえずフォレストやっとけ」みたいに言われることというのが凄く多いと思います。でも実のところ、「フォレストやる」って結局何?って自分なんかは思っちゃうわけです。

読むだけでいいのか?例文を暗記するのか?確認問題集を買ってやるのか?と。漠然としすぎてるし本当にTOEICのスコアアップに役立つかも疑問で、「じゃあ分厚い文法書を通読するかー!」なんてならないんですよね。

でもこの本のおかげで、文法問題を章ごとに小分けに勉強→対応した部分を問題演習という流れができるので、かなり勉強のしがいが出てくるわけです。文法書で勉強→イクフンの解説ページでTOEICでの問われ方を確認→イクフンの例題を解く→わかりづらいところは文法書で復習というサイクルができます。

 

内容の紹介

比較はそのへんまでにしておいて、あとは本書の内容を簡単に紹介したいと思います。全体構成は先程載せた文法編の他に、語彙編と長文穴埋め(part6)編の3つからなっています。

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なお、この「語彙問題」の部分は単語集みたいな作りなのでスルーしてしまってもいいです。知ってるか知らないかのチェックをしてざっと見るくらいはした方がいいかもしれませんが、どのみち「金フレ」などの単語集でチェックしたほうが現在の傾向にあっていると思います。

で、コアの「文法問題」の部分ですが、こちらはまず頭に文法事項別に出るポイントをまとめています。文法書とセットでの学習を先ほどから書いているのは、この本は全体的な構成は文法書のような形になっていますが、文法事項を詳しく説明してるわけではないので、その項目ごとの文法知識は別に必要だからです。

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そしてこの「出題ポイント」の解説の後にそれぞれ練習問題がついています。

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でこの例題なんですが見ての通り2択なんですよね。全部が2択じゃないんだけど、前半の半分くらいは2択。これにより、どこが問題の焦点なのか?というのがよりはっきりわかるので、例題としてはいい作りだと思います。

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語彙パートはこんな感じで単語リストと穴埋めの例題という感じ。見てわかりますがやっていないので書き込みが皆無です…

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語彙部分も最後には実践問題が付いているのでこれはやると良いと思います。

Part6に関しては正直あまり内容は深くないです。問題数はそこそこあるので演習はやっておくと良いと思いますが、解法的なものも内容が少ないので掲載すると引用の範囲を超えてしまいそうなのでやめておきますw

 

良い本だけどもちろん万能ではない

ここまで本書を推してきたわけですが、もちろんこれ1冊で全部完璧な本というわけではなく不満点もあるので、その辺についても簡単に書きたいと思います。

 

本試験の傾向にはそこまで近くない

なぜ多くのTOEIC本が出題傾向別に作ってあるかというと、TOEICではほとんど問われることのない文法事項というのも結構あるからです。それを無理やり例題などにしている部分もあるので、「これは本試験ではでないだろうなあ~」と言うものもあります。ただどちらにせよ、これ1冊でどうこうというよりも、文法に不安があるけど文法の総復習にモチベがわかない、という人が文法書の復習をTOEIC形式の問題でできる、ということのほうが大きいという方が大事ですので、これは仕方ないかな。

 

頻出部分もあっさり

文法事項別に均等に作ってあるので、頻出部分も、そうでない部分も、あまりボリュームが変わりません。最頻出の語形問題などを多くやるには別の本が必要です。ですので、TOEICの本試験対策は別に色々とやったほうが良いでしょう。

 

解説が一部わかりづらい・誤植が多い

翻訳本の宿命ですが、解説が変だな~というところがたまにあったりします。誤植も結構あるので、公式ページで正誤表をダウンロードしておきましょう。

【正誤表】極めろ!リーディング解答力 TOEIC® TEST Part5&6 | スリーエーネットワーク

さて、という訳で今回は個人的におすすめの参考書を紹介しました。これ1冊でPart5&6が完璧というものではないと思いますが、文法が苦手ならこれを片手に文法参考書を総復習というのはかなりの力になるのではないかと思います。

僕も初の900点をとった時にかなりお世話になった問題集だったので、熱が入ってかなりの長文になってしまいました…w

また機会があれば他にも色々と参考書の紹介はやっていきたいと思います。というわけで文法が苦手・総復習したいような皆さんは是非、手にとってどんな本か見てみてください。え?高いって?これは怒られるかもしれませんがここだけの話…古めの本なので、Amazonマケプレでかなり安く買えるんですよね…(^_^;)古本に抵抗がない人なら最高のコスパで勉強できると思います…